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STADIAの機能や特徴は!?ゲームの世界はどう変わる!?

2019年になってGoogleからゲームプラットフォームのSTADIAが発表されて、2019年内にはアメリカ、カナダ、イギリスとヨーロッパの一部の国で試験的にサービスが公開される予定になっています。このゲームプラットフォームであるSTADIAが普及していくとゲームはどうなるのか見ていきます。

STADIAとはどんなサービスなのか??

STADIAはストリーミングゲームの事でクラウドゲームとも言います。日本でゲームと言うと一番イメージしやすいのはPS4や任天堂スイッチなどのゲームハードを使ってプレイするゲームだと思います。

STADIAのようなストリーミングゲームではクラウド上にあるサーバーでゲームを動かしてそれがユーザーのPCやスマホなどのデバイスに映像を反映させるイメージです。つまり専用のゲーム機(ハード)を購入しなくても普段使っているPCやスマホでゲームをプレイできるわけです。

ストリーミングサービスではゲームデータ自体がクラウド上にあるので、今までのようにPCやスマホにデータをダウンロードする必要がなくなります。

STADIAが実用されるメリット

STADIAのサービスは身近な他のコンテンツで言うならば音楽のストリーミングサービスやNetflixなどに代表される映画やドラマなどのストリーミングサービスです。月額使用料などを支払えばデバイス側にダウンロードしなくても音楽や映像コンテンツが観られるサービスで世界中に普及していますが、これのゲーム版のようなイメージなのがSTADIAです。

ユーザー側からするとメリットがとても多くてゲームの世界を大きく変えるサービスになっていくと予想しています。従来のハードとソフトの関係と比べてこのゲームのストリーミングサービスが優れている点を一つずつ見ていきます。

コストをかけずにゲームをプレイできる

これまではハードを購入してソフトを購入していたので、ゲームを遊ぶ為にかかるコストがとにかく高い傾向にありました。ハードだけで3万円から5万円ほど必要で、ソフトも1タイトル遊ぶのに5千円~7千ほどかかってしまいます。これでは新しいハードを買って複数タイトルの遊びたいゲームがある場合は7万円や8万円くらい必要になってもおかしくありません。

このハードはスマホやPCのように他の事にも使いやすいデバイスなら良いですが、ネット接続できてブラウザくらいは使えても基本的にはゲーム機なので他の事に使うには勝手が悪いデバイスです。そのためゲームのハードに使うお金=ゲームを遊ぶ為の初期費用になるので、割りの良い買い物とは言えませんでした。

しかしSTADIAのようなゲームストリーミングサービスならば専用のハードは必要なく、ゲームとは関係なく使っているスマホやPCを利用してゲームができます。つまりユーザーはゲームストリーミングサービスの利用料だけ支払えばゲームハードを購入する必要がありません。さらに月額で使い放題の料金体系になればサービス内で提供されているゲームタイトルは全て遊べるので、新しいタイトルを遊ぶ度にソフトを購入する費用がなくなります。

STADIAもまだ正式にサービスが開始されたわけではないので、料金体系は未定ですが音楽や映像コンテンツのストリーミングサービスと同じような料金体系になればユーザーはかなり安くゲームをプレイできます。もし定額ではなく、タイトルを買いきりだとしてもこれまでよりお金をかけずにゲームを楽しめるのは間違いと思われます。

ゲームハード別での縛りがなくなる

これは上のコストをかけずにゲームができるようになると通じるところもありますが、今まではPS4専用ソフトの場合は任天堂スイッチではプレイできませんし、その逆の場合もプレイできませんでした。ハードで特定のゲームタイトルを囲い込む事があった為にユーザーはハードを複数買うか自分の持っているハードではプレイできない為に遊ぶのを諦めるしかありませんでした。

しかしSTADIAのようなストリーミングサービスではこうした縛りも緩くなってユーザーはより多様なゲームタイトルで遊びやすくなります。これはユーザーだけにとってメリットがあるのではなく、ハードの囲い込みでユーザーを獲得する機会を失ってきたソフトを作る側にとってもメリットだと思います。

ただ少し心配なのは今現在発表されているゲームストリーミングサービスはGoogleが発表したSTADIAだけですが、今後他の企業が参戦してくる事を考えるとタイトルの囲い込みがサービスごとに起こってしまうのではないかと言う事です。この辺りはゲームストリーミングサービスがもっと成熟してこないとどうなるか分かりませんが、ユーザーにとって利益のある運営を各社がしてくれたら嬉しい限りです。

デバイスのスペックによる差がなくなる

これまではゲームをプレイする時はハード側で処理をしていたので、ハードの性能によってプレイ環境が左右されていました。PS4や任天堂スイッチのような固定のハードを使ってプレイするゲームならばユーザーは同じハードを使用しているので、使うハードの性能によるプレイ環境の差はありません。しかしPCやスマホを使ったネットゲームなどをプレイする時は使用するデバイスによってプレイ環境が大きく変わってきます。

ある一定以上のスペックを備えているデバイスを使わないとゲームをプレイする上で不利になってしまいます。全世界のユーザーが参加するゲームだと比較的ハイスペックのデバイスが手に入りやすい国の人が有利になったり、資金力が豊富な人が有利になってしまいます。

STADIAの場合はGoogle側のサーバーで処理されてそれがユーザーのデバイスに反映されるので、デバイスのスペックによってゲーム環境が変わる事がありません。その為現在のようにハイスペックのゲーミングパソコンを持っていなくても快適な環境でプレイできます。

共有機能が充実している

STADIAは共有機能がかなり充実していて、プレイ映像をSNS等で共有できるような現在のゲーム機にもある機能だけではありません。StsteShareというゲームのプレイ状態を引き継いでそのまま他のプレイヤーがプレイできる機能などが実装されるようです。こうした機能を利用したゲームもリリースされるかもしれません。

さらにyoutubeと連動した共有機能も追加される予定です。今後youtubeの機能にクラウドプレイという機能が追加されて、それがSTADIAと連動します。クラウドプレイを利用する事で、youtubeのユーザー同士やゲーム動画の配信者と視聴者が一緒にゲームができる環境が整います。クラウドプレイが予定通り実装されればゲーム配信の幅が大きく変わって視聴者参加型のyoutubeのlive配信なども活発になるかもしれません。

STADIAの日本でのリリース時期と料金

STADIAのリリースは2019年にまず米国、カナダ、イギリス、欧州の一部でリリースされるので、他の地域でのリリース時期はそれ以降になります。2019年にサービスが開始される地域での運用が上手くいけば2020年の早い段階での日本でのリリースも現実的かもしれません。

気になるSTADIAの料金ですが、2019年内にサービスが開始する国での料金もまだ発表されていません。料金形態も公式に明らかになっているわけではありませんが、タイトルを買い切りで購入するような形ではなく月額の使用料を支払う形になるのではないかと予想されています。

料金の発表とSTADIAで遊べるタイトルの発表は2019年の夏ごろに公式発表されるようなので、Googleからの発表に注目です。

まとめ

ゲームのストリーミングサービスはGoogleのSTADIAに続いてAPPLEがArcadeというゲームストリーミングサービスを発表しました。今後さらに他の企業もゲームストリーミングサービスに参入してくる可能性も考えられので、ユーザーにとってはゲームをプレイする環境が今まで以上に多様化すると思います。

もしかしたら今がゲーム業界の大きな転換期かもしれないので、一人のゲームユーザーとしてはかなり楽しみです。