みなし残業代とは残業を行った時間に応じて残業を支払うのではなく、最初から基本給と一緒に残業代を渡しておきますという残業の制度です。
では企業側はなぜ残業が何時間になるのかわからないのに最初に渡してしまうのでしょうか??
みなし残業を都合よく使う企業
当然みなさんも予想されていると思いますが、大体毎月20時間の残業だけど
45時間分支給している会社なんて普通ないと思って間違いありません。
それどころか40時間や45時間というみなし残業代で労働基準法に違反する長時間労働をさせる企業もあるのです。
本来みなし残業代を支払っても残業時間が超過すれば超過した分だけ追加で残業代を支払わなくてはなりません。
それをちゃんと支払うなら最初から固定残業制で働いた分だけ残業代を支払えば良い訳なので二度手間になる方法を取る意味がありません。
と考えると超過分に関しては支払いたくないというスタンスの企業である可能性が高いと言えるのではないでしょうか??
当然みなし残業代を採用していて超過して残業をした場合はしっかり追加で支払う企業
もあるのでみなし残業代を採用している=ブラック企業ではありません。
それでもみなし残業に対して良くない話が多く出るのは追加で残業代を支払う気がない企業も多いという事でしょう。
外回りの多い営業マンに関してはあってもおかしくない
外回りが多い営業マンの場合は勤怠管理がしにくいという理由でみなし残業を採用しているところもあります。
確かに一人で営業先を回っているとしたら会社はその人がちゃんと働いているか
確認するのは難しいですし、残業を本人の申告制にしていればいくらでも水増しできるのでそれならみなし残業を採用するというケースもあります。
確かに営業先を回っていて今日は2時間残業しました。と言いながら途中で勝手に休憩挟んで2時間残業をつけても会社はそれを把握できないので会社側がこういう職種の人にみなし残業を採用するのもわからなくはないですね。
事業所で働くのにみなし残業は敬遠したくなる
上で紹介したように会社側が勤務時間を把握しにくい職種は別にしても事務職とか
現場の技術職のように勤怠管理がしやすい職種なのにみなし残業45時間だとか50時間
だと正直ちょっと敬遠してしまいますよね。
これは愚痴みたいな話なんですが、勤怠管理をするのは本来会社の義務です。
義務として労働時間を把握する必要があるならみなし残業という制度そのもの必要ないだろうという気がしてなりません。
現在労働基準法の改正が国会でも行われていますが、このみなし残業というやつ
もどうにかなりませんかね??
とにかく残業が多い職場を避けたいならみなし残業を採用している職場は避けると良いですね。もしそういう職場を選ぶなら最低でもついているみなし残業の時間は残業する覚悟は必要です。