これまで愛知県で警戒されていたのは直下型地震より南海トラフ沿いで発生する東海地震や東南海地震でした。しかしここにきて名古屋の中心部にも大きな活断層がある可能性が出てきました。
名古屋の中心部に今後活動する可能性のある断層が
2016年の熊本地震をうけて名古屋市は市内にある断層について検討していました。
名古屋市は結局これを今後活動しないとは言い切れないという事で政府が来年度以降に行われる調査で名古屋市内にある3つの断層を調査する事になりました。
この3つの断層というのが
・尼ケ坂断層
・笠寺起震断層
・堀川断層
この3つになる訳です。3つとも市内の中心地に集まっていて名古屋の真ん中を南北に走っています。この近くには名古屋駅や金山駅がある場所です。
しかしまだ活動しないとは言えないという段階の話であり、活動する可能性があるとしても具体的に全域が活動するとどのくらいの地震が起きるのかもわかりませんし、平均活動周期もわかっていません。
国がしっかり調査して活動する可能性はないもしくは極めて低いというならそれで良いですが、心配なところです。
もし活動する可能性のある断層だったら??
まだ調査が済んでいないので何とも言えませんが、これがもしM6クラスや7クラスの地震を引き起こす活断層であった場合は阪神大震災や熊本地震のような被害が出る事も予想されます。
特に名古屋市内の中でも人口が密集しやすい地域が断層に近いので阪神大震災クラスの被害が出てもおかしくありません。
活断層と言ってもどのくらいの規模の地震を引き起こすかはそれぞれ違いますし、震源の深さや震源に近い地域の地盤によっても被害が変わってくるので専門家では自分が被害の予想はできません。しかし可能性としてあるという事を日々頭の片隅に置いて生活する必要がありそうです。
この地域は東海地震の被害が出ると言われ30年ほど経過しているので、地震に対する備えは他の地域より進んでいますが、さらなる備えが必要でしょう。
この3つの断層の調査は今から行われるので結果はわかりませんが、その調査とは関係なくいつ地震が起きても良いように避難経路の確認や非常食の準備くらいはしておいた方が良いでしょう。
調査の結果が公表されたまたこのブログでも紹介していこうと思います。