日記

田舎で車がない生活のメリット・デメリット

田舎で車なしでも生活する事ができた

今住んでいるところも郊外で実家も郊外で常に田舎で生きている僕でも実は車を持っていない時期がありました。正確には持てないくらいに追い込まれた時期がありました(笑)

それまで田舎で生活する以上は車がないと絶対無理みたいな感覚がありましたが、実際のところ無理ではないという事が分りました。ちなみに田舎と言ってもかなり幅があると思うので、一応僕が車なしで生活していた田舎のスペックを紹介しておきます。

公共交通機関

JRと私鉄の路線が一本ずつ通っている程度の地域なので、最寄りの駅が徒歩30分以上という施設も多数あります。駅と主な商業施設や役所を繋ぐバスはあるものの、まともな路線バスは存在しません。タクシーも走ってないとは言いませんが、週末でもない限り呼ばないと捕まらないくらいにはタクシーがいません。

商業施設

スーパーやディスカウントショップなどは困らない程度にある田舎ですが、全て駅近に揃っているわけではありません。駅近だけで買い物をしようと思うと利用する店が偏りますが、それでも困る事はないです。コンビニくらいなら歩いていける距離にあるので、最悪の場合は電車を使わなくても最低限の物は揃います。

 

結果的に車なしで生活した期間はおよそ1年ほどです。その後はまた違う田舎で1人で暮らしを始めたタイミングで再び車を持ち始めてしまいました。車を持たずに生活した1年間はその前後の車があった時期と比べてメリットもデメリットも両方ありました。

田舎で車なし生活のメリット

・毎月の固定費が大幅に下がった

・急な出費がなくなった

・無駄遣いがなくなった

・時間を効率的に使える

僕が田舎で車なしで生活して良かったと思う点は主にこの4つです。これはもちろん人にもよると思いますし、暮らしている田舎の状況にもよると思います。なのであくまで僕の主観的な意見だという事だけ先に言っておきます。

毎月の固定費が大幅に下がった

これは田舎に限らず車を手放した時の最大のメリットだと思います。車はまず車両本体が高くて経済的に大きな負担になります。しかも日本は車に対してとてつもなく高い税金を何種類もかけているので、車を維持するだけで高いコストがかかってきます。ガソリンにも税金をかけているくらいなので、個人的にはもう異常だと思います。日本の基幹産業を国が潰しにきているのかと思うくらいです。

・自動車税

・ガソリン代

・車検代(重量税と自賠責含む)

・任意保険

・駐車場代

・消耗品交換費用

年間にどのくらい走るのかという事や任意保険の内容などによって維持費が変わってきますが、おおよそのシュミレーションの結果が以下です。

軽自動車 30万円~35万
コンパクトカー1.5L 40万円前後
2.0L以上の乗用車 45万円~50万円

※走行距離は年間1万キロとして車検代などは1年換算

おおよそこのくらいの維持費になるとは思いますが、高級車に乗り始めれば維持費は50万円どころでは済まない車もあります。ただそういう車は贅沢品だと思うので、ここでは考えないでおきます。

僕が車を手放す前に乗っていた軽自動車では年間で20万円ほどで済んでいました。というのも駐車場代がかからないのと任意保険は対人対物だけで、車両保険はかけなかったからです。走行距離も1万キロは走っていなかったと思うので、燃料費も平均よりも安く済んだと思います。

僕のように維持費が平均より安く済んでいる場合でも10年乗れば維持費だけ200万かかって、平均で言えば300万から350万ほど必要になります。さらに軽自動車でなく普通車ならば10年で400万や500万以上の維持費が必要になるわけです。

当然ですがさらに自動車の購入費がかかってくるので、軽自動車でも100万円代前半から後半します。普通車なら大衆車と呼ばれる車種でも200万円台から300万円台という価格になってきます。中古車ならば購入費は抑えられますが寿命が短くなりますし、早い段階からメンテンス費用が高くなってきます。

これらの費用を全て加味すると10年間で軽自動車でも400万円から500万円くらいは必要になります。普通車ならば600万円から800万円ほど必要になってきます。10年と言わずもっと早いスパンで新車を買い替えたり、高級車に乗りたい人は10年間で1000万円以上のコストを考えないといけないと思われます。

よく都会は不動産価格が高いから高収入じゃないと住めないと言いますが、田舎に住む=車が必須と考えるならむしろ田舎の方がお金がかかるような気がします。例えば郊外で家賃6万円で借りれるところが、中心部にいくと1.5倍の9万円の家賃になると聞くと高い気がします。でも月3万や4万の差なら車を購入して維持するコストの方が高くつきます。
昔は都市部に住むのは経済的に余裕がある人というイメージを漠然と持っていましたが、今は逆に田舎に住む方が金持ちじゃないかとすら思っています。

少し話が逸れましたが、軽自動車でも車を手放せば購入費+維持費の平均40万~50万が削減されます。普通車なら60万~80万ほどの生活費が削減できるので、車を手放す最大のメリットだと思います。

急な出費がなくなった

これは毎月の固定費が下がったという話と被ってしまう部分がありますが、車を持っている事で急に出費が増える月がなくなりました。

ガソリン代とか保険代とかは毎月かかってくる訳ですが、車検費用とか部品交換は分散せず一気に出費を迫られます。

結局は維持費の一部として支払うものだから同じでも場合によっては困る時があります。例えば車検のタイミングでタイヤ交換も必要になって、車検代+タイヤの交換費用が必要になったとします。そうなると安く済ませても5万以上の出費がかかります。その出費が必要な月に知り合いの結婚式が入って急な出費がダブルで発生したみたいな事があると結構厳しくなります。

今なら問題ないですが、当時は自転車操業に近かったので急な出費が重なるとキャッシュフローが崩壊しそうでした。

急な出費というやつは車関係に限らないので、完全に防ぐ事はできません。でも急な出費を発生させる原因になりやすい車を手放す事で、リスクを抑えられたのは大きなメリットでした。

無駄遣いがなくなった

無駄遣いがなくなるというのは車関係ないと思われるかもしれませんが、僕の場合は関係ありました。車を持ってるとやたら行動範囲が広がるし、深夜とか早朝でも気軽に出かけられます。

これは本来メリットなんですが、僕の場合は無駄遣いの元でした。というのも「ちょっと満喫行こうかな??」とか「ちょっと小腹が空いた」となった時にいつでも使える交通手段があるせいですぐに出かけてお金を使ってしまったのです。

これが電車移動が基本になると深夜や早朝なら諦めますし、そうでなくても気軽にとりあえず行こうとはなりませんでした。

ただ車があると気軽にとりあえず出かけて飲食店等で少しずつ散財してしまうんですね 笑

最近ちょっとその癖が復活しつつあって、危機感を感じてます。これに関しては個人の気質の部分も大きいので、車があっても自制が効く人もいると思います。ただ僕の場合は車がない方が無駄な外出が減って、無駄な出費も減っていました。

時間を効率的に使える

交通手段は車が当たり前だった時期にはあまり考えませんでしたが、車移動から電車やバス移動になると時間を効率的に使えます。

と言うのも車が移動手段だと移動中は運転するという作業をする事になります。この時間が結構勿体無い時間になっていて、電車やバス移動ならこの時間に好きな事ができます。

ゲームをするのも良いですし、本を読むんだり勉強するのも良いです。ブログやってるならスマホでブログ書く事もできますね。移動中を有効活用できるという意味では車だとかなり効率が悪くなってしまいます。

田舎で車がなくなって困った事

・天気が悪い日の移動が大変

・荷物を運びにくい

・行動範囲が狭くなった

田舎で車なしの生活をして良かった事も多かったですが、良い事しかなかったわけではありません。もともと車がなくても生活しやすい都市部ではないので、それなりに生活の中で不便な点もあったのでデメリットも紹介していきます。

天気が悪い日の移動が大変

都市部に住んでいて電車移動が当たり前の人からしたら天気が悪い日の移動が大変なのは当たり前かもしれません。しかし僕みたいな田舎暮らしは車があるのが基本だったので、天気が悪くても玄関を出た瞬間に車に乗り込みます。そのせいか天気が悪い日の大変さをあまり実感する事がありませんでした。

ところが車を手放していた1年間は家を出たら駅に向かって電車に乗らないといけません。帰りも出先から駅に向かわないと電車に乗れないのですが、天気が悪い日はこの駅までの徒歩が大変です。大雨とか台風とか雪とかが降ると車があればと思ってしまいます。特別に悪天候でなくても夏は暑いですし、冬は寒いので徒歩もしくは自転車などで駅まで行くのは大変でした。

荷物を運ぶのが大変

それまで車に荷物を乗せて移動できた環境から荷物は自分で持って移動しないといけない環境になったのも不便に感じた事の1つです。

車だと自分の手で荷物を持つ事がないので、荷物の量は車にさえ乗れば良かったわけです。それが電車移動になると荷物を自分で運ぶ事を前提に予定を立てないといけないので、それまで経験した事ない不便さを感じました。

荷物をある程度自由に持ち運びできるのは車を所有する大きなメリットだと思います。

行動範囲が狭くなった

地下鉄から在来線まで豊富に張り巡らされている都市部ならまだしも、JRと私鉄が1路線ずつ通っている田舎で車を失うと行動範囲はやっぱり狭くなります。どうしても買い物に行く場所などが駅近だけになっていきます。

一番困るのは最寄駅から30分以上かかる場所に用があったりするとかなり困ります。いろんな交通手段を駆使して無理なら歩くか割高でもタクシーを使うしかありません。もう一つ困るのが、車が交通手段の時は帰る時間を気にする事がありませんでしたが、電車移動になってからは終電も気にしないといけませんでした。

まとめ

車を持たない生活をするか車を持つ生活をするかは個人のライフスタイルによるところが大きいですし、両方経験した僕からするとどっちにしてもメリットとデメリットがあるというのが感想です。

僕の場合は短いスパンでお金を貯めたいという目的があったので、車を手放しました。その結果大きく支出が削られたので、固定費の中でも大きな出費になる車を手放すのは資金を貯めたいという人におすすめです。一時的にでも手放せばその間の収入と支出のバランスはかなり改善されます。

難しいのは基本的に車での移動が基本の田舎で暮らしている場合ですが、田舎で車を手放した経験のある僕からすると充分田舎でも車を手放せると思います。ただ田舎と言ってもいろいろあるので、鉄道が通っているレベルの田舎ならば大丈夫と言っておきます。

車を手放す場合は車自体をある程度の金額で売る事で手元に資金を残せます。車を買取る側からしたら安く買取りたいという思惑があるので、せっかく車を手放す時はしっかり相場を見極めて売ると良いです。